序章 素人には怖い物なし

SP音盤コレクターへの道
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これからSP盤を愉しんでみようとする方のための、ど素人SP盤収集家の顛末記

最近はレコード盤の復活や、雑誌の付録に蓄音機制作キットなども登場し、デジタル全盛の時代に、その素朴な味わいやアナログな再生方式が注目されています。
特に昭和生まれの方には懐かしくもあり、CDやMDしかご存じない世代には物珍しさもあり、ちょっとしたレコードブームが到来していると思います。
さらにレコード盤というと、LP盤やEP盤しかご存じなかった方でも、それ以前にSP盤と呼ばれるシェラック製レコード盤があったことをお知りになり、それに興味を持たれる方も増加している様にお聞きします。
私の場合は、子供の頃に聞いていたSP盤に興味を覚え、併せて祖父が戦前はミュージシャンだったというので、祖父の録音したレコードを発見したいという、2つの理由でSP盤を収集し始めました。
ちなみに私が保有しているSP盤レコードは、推定で5,000枚程度だと思われます。

とはいうものの、実際に数を数えたわけでもありませんし、積み上げた高さで、収蔵数を推定してます。これらのレコードは、長年かけて集めたものではありません。実は短期間に集中的に購入したのです。それ故にコレクションとしては、さほど自慢できるものではありませんし、正統なレコード好事家のような、1枚1枚に対する思い出もありません。でも、これらのレコードは、転売目的で購入したわけでもありません。(私が亡くなれば別でしょうが(-_-;)
正直なところ、ある時気が付くとこのような状況になっていたのです。
しかも購入後のSP盤の整理がこれまた大変で。
やみくもに買いあさった結果、気が付けばレコードの山で、どこから手を付ければいいのか、収拾のつかない状況でした。
人生の多くの時間を費やして、コレクションを完成させて来られた方ならば簡単に処理できるような内容も、私のようなにわか収集家、それもただただやみくもにオークションで落札したという下品な収集家にとっては、相談できる相手もなければ、参考になる書籍もない有様で、すべての事柄がwebに書かれていることを真似したり、自分で工夫してみたりの連続でした。
おそらく正解というようなやり方もあるのでしょうが、私の場合には行き当たりばったりでありながら、それなりにSP盤を当時の空気感で聴ければいいというアバウトな目標に沿って走ってきたのです。
おいおいご説明いたしますが、そのおかげで今日に至る道のりは、楽しくもあり、苦しくもありの連続となったのであります。
その経験は、これからSP盤を集めようという奇特な方々や、あるいはSP盤を聞いてみたいという方には、何らかの参考になるのではないかと思い、取りまとめてきました。
で、くれぐれもご理解いただきたいのは、これ以外の集め方や、洗浄や管理などそれぞれの項目についてはいくつもの方法があり、私の方法がベストだとは思っていないということ。(私自身が現在でもこんな方法でいいのだろうかと思いつつ行っていることもあります)この雑文をご一読される皆様には、失敗の気づきやあるいは工夫とかアイデアの参考にしていただければと思います。
また、そんなこんなで私が集めたSP盤をご希望の方には、機会があればお聞かせしたいと思っています。
そのようなSP盤による音楽会を開催できればいいなと思っていますが、実際に聞くに堪えるような形でお披露目できるようになれば、うれしいです。

ということで、事件(私にとっては)の顛末をご覧ください。

第1章 SP盤との出会い
SP盤に関するエッセイです。今回はSP盤との出会い。SP盤をコレクションする子になった経緯などを書き記しました。 当初は骨董品のレコード盤なんぞ、気にも留めなかったのですが。知らず知らずのうちに大変なことになってしまいました。 何で?という感じなんです。

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