まず処理方法を考えよう
1.とりあえず聞いてみたいレコード盤と、完全にリタイヤしてからの趣味で触るレコードの選択を行う。
これはついてまず裸盤に適用し、およそ1500枚ぐらいの義太夫、浪曲、長唄、新内、民謡の類を選び出しました。(演者をみても、よくわかりませんので、とりあえずは)これはですから洗いもしないで、まとめて少量ずつケースに入れるか、ケースが足りなくなった場合には積み重ねて、周囲をぐるぐるラップで巻いて保存します。
この際に使用するレコード梱包補助機は私が設計し、義理の弟に電気溶接を依頼し作成してもらいました。ベースの板は厚いのと薄いのを二種類用意しました。
これは、建材として販売されている構造用合板で10mmほどのものと3mm程度のものを、DIYセンターで小割してもらい、周囲にサンドペーパーをかけました
裸盤レコードと、梱包機の写真
2.次いで、聞きたいグループに入れたレコード盤を洗浄する。洗浄が終わったらそれを新品のスリーブに収納し、平積み保存する。
洗浄やスリーブについてもいろいろと考え続け、自分なりに満足できる仕上がりになりましたが、この部分の説明は汚れたレコードを手にされた方のために、別途説明ページを用意しますので、そちらを参考にしてください。
3.購入時、昔のスリーブに入っているレコード盤についてはジャンル別に整理。スリーブがまだ原型をとどめており、盤面を保護しているものについては、原則洗浄はしない。スリーブの4つの角が丸くなっているものなどは、低温アイロンで引き延ばす。
レコード盤とスリーブが時代的に合致しており、なおかつ珍しいスリーブ(汚損していても)は、新しいスリーブの上に残滓を貼り付ける。通常保存は紙製スリーブに入れたのち平積みして保存します。しかし貴重なレコードは、とはいっても自分にとっての貴重なものは紙製のスリーブをPPの透明袋に入れて、保管するようにしています。
枚数が多いために新品スリーブの必要枚数も2,000枚作ったものの、全然足りなくて、追加制作を考えているところです。
紙製スリーブは、できれば中性紙で昔のイメージを維持できるように、とは考えたのですが、クラフト紙には中性紙がなかったと思うので、現在日本で製造されている茶褐色のクラフト紙の中で、一番分厚いものを使用しています。
実はこのスリーブ作成が今回の一連の作業では2番目に大変な作業だったのです。
4.聞きたいレコードを選び終えたら、レコード盤に記録されている情報を拾い出し、自身のデータベースを構築し、新たにオリジナルのシリアルナンバーを設定し登録。
ジャンル別、演者別などの複数条件選択に対応させる。
という方針に落ち着きました。
聴きたいレコードというのは、主に歌謡曲やジャズですが、珍しいお経や御詠歌、落語などは聞きたい方に入れました。逆に聴きたくないというのは原則ないのですが、浪曲や講談などは、とりあえず聞かない方に分類しています。SP盤レコードは片面の録音がおおよそ3分程度ですから、義太夫や、浪曲、映画説明など長い演目はレコード盤が複数になります。
そのような長い演目は、レコード盤がすべてそろっていればいいのですが、たまたま購入したものの中にすべてが揃っている場合などは、それほど多くありません。たいてい欠番があります。したがって途中からの浪曲や講談などは聞いていても全体のストーリーがわかりません。最初から聞いて、良いところで次の盤がないというのもそれはそれでストレスになりますから。
ただしまとめ落札したものですから、時間のある時に照合してゆくといくつかの演目は揃うかもしれません。ということでまずは聞きたいと感じたレコードを整理して、まずは親が口ずさんでいた戦中戦後の懐メロを聞くことにしています。
ついで、Foxtrotを整理することにしました。
Foxtrotを整理するのは訳があり、戦前から戦後にかけて、ジャズはビッグバンドでも歌手の録音であっても、大概この分野にまとめられているのです。したがってレーベルにFoxtrotの文字を見つけたら、別にとりおいて、整理することにしました。
SP盤が廃されてLP盤やEP盤の登場直前になって、モダンジャズとかブルースとか、スイング、ヴォーカルなどとそれなりに詳しく記述されるレコードも出てきたと思います。
それができれば次いでハワイアンとか、タンゴと可も同様に仕分けしてゆきます。
で、それらの分類が完成したかというと、実は明日から(2020年3月17日)スタートするのです。理由はいろいろありますが、レコードを隠匿していた部屋がレコード盤の重量により歪んできて、いよいよやばいと思い、建物のリフォームに併せて、すべてのレコード盤関係を引っ越しさせて、ようやく整理の準備ができたことによります。
引っ越しとレコード洗浄、新スリーブへの挿入作業で、バイトを1名雇い入れおよそ1か月かかりました。と同時にデータ登録用の専用ノートPCを購入して、DBソフトインストールがようやくできたからです。
コメント